「落ち着け。
第三段階だから魔が過剰反応してる」

「ああ、すまない。
詠唱限界まであとどれくらいだ」

「補助限界で三詠唱でその後引き継いで五詠唱位か。
だが、それまでお前がもたないぞ」

「ああ、こっちはあと四詠唱くらいだ」

「あまり時間がない、落とすか?」

「いや、敵の正体が判らない。
残り一詠唱まで維持して、残りで離脱しよう」

「判った。
基地に報告しておこう」

「そうしてくれ」

「こちら、赤の七番、状況報告。管制塔応答せよ」

 開封士の念波に応えは無かった。