「次で決めてくるな」
インジェンも共感されないようハイロウに言った。
「任務を忘れるなよ」
「俺は勇者じゃない。軍人だ」
「安心したよ。今回の情報は貴重だ。離脱する」
「了解」
インジェンが羽を展開する。
「おっと、逃がさないよ。
こっちも譲れないんでね」
羽の展開と同時に凛は袈裟懸けに撃ち込んだ。
その撃ち込みの速さに、魔憑攻殻の関節が悲鳴を上げる。
「そんなオンボロで、間に合うものか」
深紅の刃が振り下ろされるのと、飛翔開始が同時だった。
剣先がインジェンの魔憑攻殻の胸郭を擦過する。
「まだまだ!」
凛に呼応して狼藍は第二第三の重音詠唱を強引に補助詠唱器に乗せる。
それと同時に第三段階詠唱よりも更に高速な開封呪を唱えた。
速く短いそれは、わずか一小節で狼藍の詠唱限界を超えた。
インジェンも共感されないようハイロウに言った。
「任務を忘れるなよ」
「俺は勇者じゃない。軍人だ」
「安心したよ。今回の情報は貴重だ。離脱する」
「了解」
インジェンが羽を展開する。
「おっと、逃がさないよ。
こっちも譲れないんでね」
羽の展開と同時に凛は袈裟懸けに撃ち込んだ。
その撃ち込みの速さに、魔憑攻殻の関節が悲鳴を上げる。
「そんなオンボロで、間に合うものか」
深紅の刃が振り下ろされるのと、飛翔開始が同時だった。
剣先がインジェンの魔憑攻殻の胸郭を擦過する。
「まだまだ!」
凛に呼応して狼藍は第二第三の重音詠唱を強引に補助詠唱器に乗せる。
それと同時に第三段階詠唱よりも更に高速な開封呪を唱えた。
速く短いそれは、わずか一小節で狼藍の詠唱限界を超えた。

