◇◇◇
佐野君と佑樹が居なくなるまで、私は暗幕の中で小さく震えていた。
…びっくりした。
佐野君が咄嗟に隠してくれたから助かったけど。
もしあんな所を佑樹に見られたりしたらと思うとゾッとした。
昨夜の佑樹の事を思い出し、私は涙が滲んできてしまう位、ホントに見つからなくてよかったと思った。
無理矢理抱かれたあの後は、いつも通り優しく微笑んで私に謝ってきたけけど、なんか…目が笑ってないと言うか…
他の男と遊んだ罰だって言ってた。
待たされると不機嫌になるのは前からだったけど…
他の男の人と遊んだと思っただけで、あれだけ怒るなんて…
…物凄く…痛かった…
無理矢理抱かれる事が、あんなにまで苦痛だなんて…
昨晩の恐怖が再び襲ってきて、胸がドクドクといってきて、呼吸が荒くなってくる。
それよりも、もっと恐い事は…
佐野君との秘密の関係が終わってしまうんじゃないかと言う事。
もしこの事が佑樹にバレてしまったりしたら…
佐野君と会えなくなる…
浮気でもいいから、佐野君に抱き締めて欲しい…
優しく笑いかけて欲しい。
…キスして欲しい…
……佐野君。
あなたの事が好きになってしまった私の想いは、心の奥底に閉じ込めてはいるんだけど…
佐野君の顔を見ただけで、時々溢れだしそうになる…
佐野君にとって、私のこの想いは全然関係無い事かもしれないけど…
でも、少しは佐野君も私の事好きだよね?
だから、私の事心配してくれたりするんだよね?
優しくしてくれるんだよね?
だから…絶対佑樹には秘密にするから…
少しでも長く佐野君の側に居たいから…
しばらく経ってから私は暗幕から出て、鍵を開け視聴覚室から出た。
教室へと向かう廊下の途中で、窓の外を見ると、佑樹と佐野君が渡り廊下を歩いていて、私は佐野君の背中をじっと見つめた。
不意に佐野君が私の居る廊下の窓に顔を向けた。
私に気付き、笑顔になる佐野君。
想いが溢れてくる…
絶対に秘密だけど…
佐野君。
あなたが好きです。
佐野君と佑樹が居なくなるまで、私は暗幕の中で小さく震えていた。
…びっくりした。
佐野君が咄嗟に隠してくれたから助かったけど。
もしあんな所を佑樹に見られたりしたらと思うとゾッとした。
昨夜の佑樹の事を思い出し、私は涙が滲んできてしまう位、ホントに見つからなくてよかったと思った。
無理矢理抱かれたあの後は、いつも通り優しく微笑んで私に謝ってきたけけど、なんか…目が笑ってないと言うか…
他の男と遊んだ罰だって言ってた。
待たされると不機嫌になるのは前からだったけど…
他の男の人と遊んだと思っただけで、あれだけ怒るなんて…
…物凄く…痛かった…
無理矢理抱かれる事が、あんなにまで苦痛だなんて…
昨晩の恐怖が再び襲ってきて、胸がドクドクといってきて、呼吸が荒くなってくる。
それよりも、もっと恐い事は…
佐野君との秘密の関係が終わってしまうんじゃないかと言う事。
もしこの事が佑樹にバレてしまったりしたら…
佐野君と会えなくなる…
浮気でもいいから、佐野君に抱き締めて欲しい…
優しく笑いかけて欲しい。
…キスして欲しい…
……佐野君。
あなたの事が好きになってしまった私の想いは、心の奥底に閉じ込めてはいるんだけど…
佐野君の顔を見ただけで、時々溢れだしそうになる…
佐野君にとって、私のこの想いは全然関係無い事かもしれないけど…
でも、少しは佐野君も私の事好きだよね?
だから、私の事心配してくれたりするんだよね?
優しくしてくれるんだよね?
だから…絶対佑樹には秘密にするから…
少しでも長く佐野君の側に居たいから…
しばらく経ってから私は暗幕から出て、鍵を開け視聴覚室から出た。
教室へと向かう廊下の途中で、窓の外を見ると、佑樹と佐野君が渡り廊下を歩いていて、私は佐野君の背中をじっと見つめた。
不意に佐野君が私の居る廊下の窓に顔を向けた。
私に気付き、笑顔になる佐野君。
想いが溢れてくる…
絶対に秘密だけど…
佐野君。
あなたが好きです。

