◇◇◇
昼休み。
視聴覚室のドアを開けると佐野君は、テーブルの上に左膝を抱えて座り込んでいた。
なぜここに来たかと言うと、またもや授業中佐野君からのメールで、昼休みに来れるようならここに来て欲しいと。
私は早めに昼食を済ませて、なるべく誰にも見つからないように気を付けてここに来た。
「…鍵、閉めて」
私は言われた通りに鍵を閉める。
「…はは。来てくれた」
「…うん、来ちゃった」
私は佐野君が座るテーブルの横に寄りかかる。
「昨日もバイトだったの?」
「うん、ほぼ毎日…」
「…大変だね」
「そうでもない、バイト楽しいからね」
「…そっか」
佐野君とはあれから時々こうやって二人で話すようになった。
メールのやり取りもしてる。
何気ない会話だけれども、私は佐野君と話すのが楽しかった。
友達も少ないし、あまり私に話しかけてくる人は少なかった。
地味で暗いからかなぁ?
と、少し落ち込む。
佐野君と話してると何だか落ち着く。
友達が居たらこんな感じ?
でも佐野君は友達とは違う、
私の浮気相手。
佐野君もそう思っているはず。
そう考えると何だか心が重くなる
「…今度さ、どっか遊び行こうか?」
「えっ?」
佐野君の突然の言葉に驚く私。
「ガッコだとあんまゆっくり話したり出来ないし、奏がよければ、だけど?」
佐野君はそう言うと、立てた膝を撫でながら、私の方を見た。
佐野君は癖なのか左膝をよく撫でる。
「…えっと…」
私はどう答えていいかわからず、言葉に詰まる。
それって、デート?みたいな感じ?
佐野君とデート?
どうしよ。
なんか……嬉しいかも…
「…ダメなら諦めるけど…」
「だっ…ダメじゃないっ…」
私は咄嗟にそう言った。
佐野君は少しびっくりしたような顔になってた。
私なんか変だったかな?
「そんじゃ、今度の日曜。でも大丈夫?彼氏とは…」
「大丈夫。今のところ予定無いから…」
「よし。決まりな」
そう言って笑うと佐野君は私の頬を軽く摘まむ。
私は顔が熱くなった。
昼休み。
視聴覚室のドアを開けると佐野君は、テーブルの上に左膝を抱えて座り込んでいた。
なぜここに来たかと言うと、またもや授業中佐野君からのメールで、昼休みに来れるようならここに来て欲しいと。
私は早めに昼食を済ませて、なるべく誰にも見つからないように気を付けてここに来た。
「…鍵、閉めて」
私は言われた通りに鍵を閉める。
「…はは。来てくれた」
「…うん、来ちゃった」
私は佐野君が座るテーブルの横に寄りかかる。
「昨日もバイトだったの?」
「うん、ほぼ毎日…」
「…大変だね」
「そうでもない、バイト楽しいからね」
「…そっか」
佐野君とはあれから時々こうやって二人で話すようになった。
メールのやり取りもしてる。
何気ない会話だけれども、私は佐野君と話すのが楽しかった。
友達も少ないし、あまり私に話しかけてくる人は少なかった。
地味で暗いからかなぁ?
と、少し落ち込む。
佐野君と話してると何だか落ち着く。
友達が居たらこんな感じ?
でも佐野君は友達とは違う、
私の浮気相手。
佐野君もそう思っているはず。
そう考えると何だか心が重くなる
「…今度さ、どっか遊び行こうか?」
「えっ?」
佐野君の突然の言葉に驚く私。
「ガッコだとあんまゆっくり話したり出来ないし、奏がよければ、だけど?」
佐野君はそう言うと、立てた膝を撫でながら、私の方を見た。
佐野君は癖なのか左膝をよく撫でる。
「…えっと…」
私はどう答えていいかわからず、言葉に詰まる。
それって、デート?みたいな感じ?
佐野君とデート?
どうしよ。
なんか……嬉しいかも…
「…ダメなら諦めるけど…」
「だっ…ダメじゃないっ…」
私は咄嗟にそう言った。
佐野君は少しびっくりしたような顔になってた。
私なんか変だったかな?
「そんじゃ、今度の日曜。でも大丈夫?彼氏とは…」
「大丈夫。今のところ予定無いから…」
「よし。決まりな」
そう言って笑うと佐野君は私の頬を軽く摘まむ。
私は顔が熱くなった。

