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「ハルー!おかえりなさい。」



「…………ただいま。」



玄関に入ると、可愛い奥さんに満面の笑顔で迎えられる。



愛しい妻の白い頬に軽くキスをして家の中に入った。









「…………うさ、夜はいるか?」



「………?………夜くんなら部屋にいると思うけど………」



「…………ちょっと、行ってくる。」



荷物を渡すと足早に二階の夜の部屋に急いだ。











一応のノックの後、男に遠慮は無用とノブを回した。



「………?………おかえりーハル………。

………なに?土産ー?」



部屋の黒いソファにもたれて相変わらず暢気にそんなことを言う…………。



「…………おまえ、この間連れてきた彼女…………お父さんの職業とか…知ってるか…………?」



唐突に聞かれたそれに自分によく似た息子はきょとんと首を傾げると…………



「…………ん~…?確か、医者だとか聞いたよーな気がする。

外科医とかなんとか……?それがナニ??」



「…………!!」











…………もう間違いないじゃないか………。