夜の家は、俺の家より学校に近いところにある。
だから……必然的に夜の家の前を通って帰る。
夜の家は自宅の敷地内に夜のお父さんが経営してる動物病院が隣接してあるバカでかい家で………
腕のいいイケメン先生が経営するクリニックは大人気で、いつもペットを連れた飼い主たちが入って行くのをよく見る。
「…………っ!?」
……………だけど、
今日、俺が見たのは………………
「……………またね。……白羽。」
「……………うん…。」
白羽ちゃんの頭を優しく撫でる…………長身のすごい…美形と
寂しそうな顔で彼を見上げる…白羽ちゃんだった……………。
なんだ………夜、…………そういうことか……………。
わかりにくいけど……おまえの優しさだったんだな………………。


