うさぎの小箱~【鍵つき】短編集~





そりゃー服着た猫はあんまいませんけど…………



あたしの服はどこに行ったんだーーーっ!!!



「……………俺のベッドに裸のにゃあって……………どんなオイシイ状況………?」



「…………!?」



そしてジリジリ近づくお寝ぼけ(たぶん)夜………!!!



その獲物でも狙ってんじゃないかってくらい煌めく黒い瞳に、捕食者の目の前にいる小動物な気分のあたし…………っ。



く……食われる………………!!!



「…………にゃあ………。」



「…………あ……!」



ドサリ……!ベッドに押し倒されて…………



夜が目を細めてあたしを見下ろしている…………。



黒い瞳は厄介で……じっと見つめられると、あたしはいつも金縛りにあったみたいに動けなくなる…………。














「………………よ…る…………。」



「…………。」