うさぎの小箱~【鍵つき】短編集~





それから、夜のママがミルクをくれた。



「……………チビにゃあ………?」



疲れたあたしは夜の膝の上で丸くなって眠ってしまった。



夜はあたしを抱いて自分の部屋に戻ると、ベッドの枕元に柔らかなタオルを敷いて…そこにあたしを寝かせてくれた。



これから………どうすんの?…とか、いろいろいろいろ考えることがありすぎて………



どうしたらいいかわかんない………。



でも………今日はいっぱい夜と一緒にいられたな………。



あたしといない夜も、夜はやっぱりまったく変わらない夜で………



かっこよくて


優しくて


やっぱりあたしに………甘かった。











それが知れて嬉しかった。



だから余計に……………



いつものあたしで、夜に抱っこして欲しいと思った……………。