そしてしっかりとのり付けしてある封筒の口をビリっとめくり中の紙を取り出した。

そして開くとピンク色のペンでちょこんと丸っこくて小さく,可愛らしい字があった。それに何故か苺みたいな甘い匂いがする。

「んーと賢ー?読むぞ?」
〔あいよ!〕
「市橋君へ
初めまして。浜口美緒と言います。
違うクラスだけれど,廊下や下駄箱で
市橋君と会うと何故かドキドキします。
ドキドキする理由は分からないけれど…
私はきっと市橋君が好きなんだと思うの。

だから付き合って下さい。
お返事待ってます。

1年2組 浜口美緒」
〔うわっ!すげえ!LOVELetterじゃん!!〕
「そーだなー」
〔は⁉お前何故に棒読み!?〕
「だって断るの大変じゃん」
〔確かにw モテ男は辛いな。〕
「そーいう賢だって十分モテ男じゃねぇか!」
〔ちげぇし!あっ。そろそろ電話やめんな。通話料ヤバそう。〕
「りょーかい!明日!」
〔ホント悪いな!じゃっ!ツーツー・・・〕