「はあ…現実って厳しい。」 穏やかなある日の昼休み、奈緒は天気にそぐわない暗い表情でこの日何回目になるのか分からないため息をついた。 手に持っているのは模試の結果だ。 「どれどれ、私にみせてごらん?」 いつのまにかお弁当をもった絢が近くに来ていた。 「む、無理っ!」 絢が見せて、と手を出してきたけれど奈緒はすばやく手を引っ込めた。 「まだ6月でしょ?良い判定出てる人なんていないよ。」 「そうだけど…私のはひどすぎるもん」