君とみらいへ




「…分からないとこでも、あるの?」





いつの間にか隆司は隣にきていて、奈緒の顔を覗き込むようにして静かに問いかけた。






奈緒は首を横に振る。







「…ちょっと休憩する?」







コクンと頷くと、隆司は何を話す訳でもなく奈緒の髪に指を通して優しく奈緒を見つめた。



ああ…



いつまでたっても隆司のまっすぐな瞳には慣れない。




見つめられると、ドキドキして苦しい。





目をそらしたくなるけれど、ずっと見ていたい。




奈緒がボーっとしていると、隆司はおもむろに口を開いた。




「…クマ。


あんまり、夜更かしすんなよ。」



隆司は奈緒の目の下を指でなぞった。



「そ、そこは見ないフリをして欲しかったな…」


奈緒は恥ずかしくてカーッと赤くなる。




「ちゃんと寝ないとバカは直らないぞ?」


隆司は意地悪にフッと笑った。



「だって・・!
隆司に追いてかれちゃうからっ・・・時間がな・・・」




っっ――




最後まで言えなかったのは、優しく唇を塞がれたからだった。



「・・俺は、ここにいるけど?」


「・・・」



「・・それでも不安?」