アイス屋さんの前まで来ると、隆司はパッとアイスを買って坂城君に差し出した。 「さっきは悪かったよ。ほら、」 「なあ隆司。親友としてひとつだけで言わせてもらうけと、もうちょっと」 「ごめん。俺らもうかえるから。」 「えっ‥どうしたの‥?」 坂城君と奈緒の言葉を見事にスルーした隆司は、アイスを無理矢理押し付けるように坂城君に渡すと、奈緒の手をつかんで歩き始めた。 「素直じゃないやつ。」 坂城君は苦笑いをしながら隆司と奈緒を見送ったのだった。