同じように鼻でフンと笑うと、またフンと返される。
「な、なによ」
「ばーか、20歳で医者になれる訳ねーじゃん。日本は飛び級制度なんてないつーの」
「う、嘘ついたの?」
「ほんのジョークだろ。で、亜夢。今日はどこを診察してほしいんだ?」
そういうと、アタシの腕を掴んで丸椅子に座らせた。
「や、ちょっと。セクハラ医者なんかに見てもらいたくない。しかもアタシは患者んじゃないんだから」
「セクハラ?」
さすがセクハラといわれて、少し怯んだようだ。
アタシはさらに攻め込む。
「そうだよ‼セクハラ。それに、さっきお姉さんの胸…も、もん…でたじゃない」
「何言ってんだよ。あれは診察です。し・ん・さ・つ。揉んでるように見えちゃうお前って……エロイな」
ニヤリとされて、カーッと顔が熱くなる。
「まあ、どうでもいいけど。患者じゃないとしたらなんなの?」
「か、看護師見習いです‼」