アタシは、いつものように診察室のドアをあけた。

「みっちゃん先生、こんにち……きゃーーっ‼」

目の前に飛び込んできたのは、上半身裸の綺麗なお姉さんと、その胸を揉む若い男の人。

二人は驚いたようにアタシを見つめてる。

「アタシ。あ、あ、あのっ」

どうしよう、すごい所に入ってきちゃった。

あんぐりと口を開けたまま、身動きできないあたしに男の人はいう。

「なんだ、ガキンチョ?診察なら順番だぞ」

が、がきんちょっ?

今、ガキンチョって言った!?

「あの……私、16なので」

ガキンチョではないのだけれど。

「いいから、外」

「……は?」

「外に出てろ‼」

「は、はいっ」