・・・☆彡
次の日。
いつも通り学校へ行った。
学校が終わればいつもなら診療所に直行だけど、アタシは真っ直ぐに家に帰ってきた。
「お帰りなさい、亜夢ちゃん」
「ただいま、ママ」
「今日はやけに早いわね。お隣にはいかなかったの?」
「行かないって決めたのっ」
ママは困ったように笑っていた。
みっちゃん先生が知ったら悲しむわよって言って。
それから数日が経過したある日の夕方。
家に帰るとちょうどよく電話が鳴り響いた。
「はいはーい」
アタシはリビングへ駆けていき、受話器を取った。
「はい。もしもし?」
『その声は、亜夢ちゃん?』
「その声は、みっちゃん先生⁉」
その電話は、世界一周豪華客船の旅――とやらに出ているみっちゃん先生からだった。