「目伏せる人って…Mらしいよ♪ 美鶴くん…隠れマゾだったのね!! いつものSプレイはダミーなのっ!? わわっ!! すんごく萌えちゃうっ」



一人楽しそうな変態気味の莉子。

どこから仕入れた情報かは知らないけど…とっても楽しそうだ。


そんな彼女の手を握ると、莉子は歩く足を止めて恥ずかしそうに俺を見つめてきた。

いや、俺を見上げた。


「どうしたの?」そういう代わりに首を軽く傾げてみせる。



「……ぃやぁ…美鶴くんって反則っ子だよね。不覚にもドキドキしちゃう」



莉子は、むふっと変な笑みを浮かべた。

何にも聞かなかったことにして、またゆっくりと歩き始める。



「ねぇ…? 久しぶりにしよう? 俺ん家おいでよ」



前をまっすぐ見つめたまま誘う。

今日は親も出かけてる。


心が、身体が……


俺の全部が莉子を求めてる。



「えろガキっ♪」