開放された唇。

思いっきり息を吸った。


うむ、大満足!!



「俺とじゃファーストキス嫌だった?」



不安そうに首をかしげる美鶴くん。

いや、ファーストキス終わってるし……


そう言おうか迷ったあげく。



「美鶴くんで良かった♪」



そう、嘘をついた。

見た目は大人っぽくても中身は子供だ。(たぶん)


夢を見させてあげようじゃないか!!


きゃっ♪

あたしってば、小悪魔~♪(黙れ)



「……っ?」



いきなり反転した視界。

あたしを見下ろす美鶴くんと、白い天井が見える。


背に感じるのは、ふかふかのベッド。

美鶴くんの香りつき!!



「…キス以上のことしたいんだけど」