オートロックのセキュリティもまるで自分の家かのように事も無げに解除し、エレベーターに乗り込んだ。
エレベーターが11階に到達し、静かに扉が開くと、斗夜くんは目で先を促した。
「さすがに鍵は持っていないからな。お前に開けてもらわないことには入れない。」
「それは力でどうにかなるものじゃないの?」
「できないことはないが家主の目の前で開けるのはいい気がしないだろう」
あぁ、なるほど。
「えーっとじゃあ…どうぞ?」
鍵を開け、玄関の扉を開けば、「あぁ」と中に入っていく斗夜くんを見送る。
「あ…」
そういえば。
親戚以外がこの部屋に入るのって初めてかも。
そんなのんきなことを思いながら、斗夜くんに続いて玄関をくぐった私はリビングに入ってすぐ、言葉を失った。
「え…?」
「あぁ、私も一緒に住まわせてもらうには少々物が少なくてな。加えさせてもらった。」
そういう斗夜くんが座るのは、朝出る時にはなかった黒いソファ。
ゆったりと腰をかける斗夜くんはとても雰囲気がある。
「こんなの、いつ」
「学校に行っている間だな。」
配置したのは私ではないけれど、と付け加えながら満足そうにソファを撫でる。
エレベーターが11階に到達し、静かに扉が開くと、斗夜くんは目で先を促した。
「さすがに鍵は持っていないからな。お前に開けてもらわないことには入れない。」
「それは力でどうにかなるものじゃないの?」
「できないことはないが家主の目の前で開けるのはいい気がしないだろう」
あぁ、なるほど。
「えーっとじゃあ…どうぞ?」
鍵を開け、玄関の扉を開けば、「あぁ」と中に入っていく斗夜くんを見送る。
「あ…」
そういえば。
親戚以外がこの部屋に入るのって初めてかも。
そんなのんきなことを思いながら、斗夜くんに続いて玄関をくぐった私はリビングに入ってすぐ、言葉を失った。
「え…?」
「あぁ、私も一緒に住まわせてもらうには少々物が少なくてな。加えさせてもらった。」
そういう斗夜くんが座るのは、朝出る時にはなかった黒いソファ。
ゆったりと腰をかける斗夜くんはとても雰囲気がある。
「こんなの、いつ」
「学校に行っている間だな。」
配置したのは私ではないけれど、と付け加えながら満足そうにソファを撫でる。
