「ご、ごめんなさい…」 「許さない」 「うぇ!?」 ガバッと龍瀬くんに抱きしめられる。 ……抱きしめられる!? 「えっちょ、龍瀬くん!」 「俺の片思いだったの?」 「えっ」 え……? 俺の片思い…? 「初恋だったのに」 「……」 「10年間ずっと想ってたのに…」 「ごめん…」 「ちょっとショック」 「ごめんなさい。」 龍瀬くんの言葉に謝ることしかできないあたし。 まぁ10年間だし仕方ないか、と言って体を離す。