「はぁー……」 聖は顔を、あたしの肩に乗せてため息をつく。 ため息つきたいのはこっちー!! 「桃香。」 「はい」 「ごめん」 「うん」 「ごめん」 「うん。」 「妬いた」 ……え。 「ヤイタ?タイヤ?」 「何お前、バカにしてんのか、こら」 「いや、ちが「ヤキモチ妬いたって言ってんの」 「え。」 ………何に? 「朝、陸に馬乗りにされてた。」 あれは勝手に… 「健斗に頭撫でられてた」 まぁ…あれは、その…ほら、うん。 「教室入る前、健斗と二人で何か喋ってた。」