「黙ってれば、誰か話しかけてくれると思ってんじゃないの? 自分から話しかければいいのに…そういうの見てるとムカツク」

 皆が私を見てどう思っているかは、想像がつく。
 だから、「私達の班に入る?」と言われても素直に喜べないし、友達同士が集まって出来た班だから、友達じゃない私は班の中で1人異質な存在で、「こんな居心地の悪い思いをするなら、あのまま1人だった方が…」とさえ思う。
 友達とか関係なく、講師が決めたグループでゲームの点数を競った時は、横から答えを教えられた事が、仲間に「チンタラするな。お前のせいで負けるだろ」と急かされたように感じ、別のグループが漏らした「誰かさんのせいで負けた」さえ、自分の事のように感じてしまう。
 こうなるともう、イジメのあるなしは関係ない。ストレスの域を超えた激しい胸の痛みに、これから先も続くであろう被害妄想に脅え、私は死を思った。