「はぁ…」


昨日、謎の青年と会い、頭から離れなかったその青年の言葉。

結局眠りにつくこともできず夜が明けた。


「なんだったんだろ…。もうこんな時間かぁ…。学校行かなきゃ」



覚醒していない頭を無理やり覚まさせ、鞄を持つ。


針は数字の7と9を指していた。


時刻、7:45―



璃兎は玄関のドアを開け出ていった。