「ふ… 風呂、風呂入る。」 俺は葵から離れて、そう言った。 「えっ… お風呂沸いてないよ。」 「シャワー浴びてくる!」 「ちょっと待って、純!」 そう言って、葵は… 俺の腕を掴んだ。 パシッ …俺は手を振り払ってしまった。 「あ…」 とっさに、振り払っちまった… 「純… やっぱり、あたしのこと避けてる?」 …は? 「俺が? 葵を? んなわけねぇだろ!!」 なんでそうなる!? 「だって…」 葵の大きな目から、涙がこぼれた。