「はぁ…」


俺は、ベッドに飛び込んで、ため息をついた。


「この完璧な俺が…
何を悩んでるんだ?」


悩んでるんだ。


でも…

何で、悩んでるのか分かんねえ。



変なんだよ、俺が。



なんか…

変なんだ。



…俺は、そっと葵の方を見た。


葵は、勉強机と向き合ってる。

勉強してるみたいだ。



…って!!

えぇ!?


「あ、葵…
何してるんだよ!?」


「何って…
勉強?」


おいおい。

葵が勉強って…


葵も変になっちまったのか?


いや。

葵は、元々変か。