「優しいわね、純くん!」


うん、優しい。


「まぁな。」


否定は、しないんだなぁ。


「葵、ずっと純くんのこと探してくれてたのよ。」


「ちょっと、ママ!」


言わなくて良いって…


「葵が?」


「えーっと…
心配してたわけじゃなくて…
偶々、暇だったからで…」


って!

もうちょい良い感じの言い訳しろよ、あたし!


「…ふっ。」


「な、なんで鼻で笑うの!?」


感じ悪~~~!!!





「ありがとな。」





ドキッ!!





な、な、な、な…


何、あの笑顔…



あんな顔、するんだ…