「え…」




ぱちっ…




と、葵が目を開けた。


「キ…キャアアアアアアアアーーー!!!」


う、うっせえ…


急に叫んでんじゃねぇよ。


「な、ななな…
なんで純が…あたしの隣に!?」


葵、顔真っ赤。


「へ、変態ーー!!」




ドゴッ




「な…なんで俺が殴られる?」


「あたしの“初めて”…
奪いやがってぇ~!」


はぁぁ?!


俺が、葵を襲ったって言いてえのか?


「ちょ、落ち着け、葵。」


「これが落ち着いてられるかぁーー!!」




ドゴッ




ドゴッ




ど、どんだけ殴るんだこいつは…





パシッ





俺は、殴ってくる葵の手を掴んだ。