「そろそろあがろ…」 湯船からあがろうとした時… 「キャッ」 お風呂場で転けた。 …のぼせちゃった。 長湯し過ぎた。 あたしが転けたはずみで、お風呂場のドアが開いた… 「は…?」 「え…?」 何故に、純がいる? 「ちょっ… お前…!!」 純は、手で自分の目を隠した。 「な、なんで純が…っ!?」 「母さんに洗濯物入れろって言われたから、入れに来たら… 葵が…」 最悪だ。 最悪過ぎる。 「…っ」 あたしは、バスタオルを巻いて走って、自分の部屋に戻った。 のぼせて、上手く歩けないけど。