「僕ね、好きでもない子に… あんなに”親切”にしないよ?」 理人くんは、あたしの髪をそっと撫でた。 「え、あの… 理人くん?////」 「好きなんだ、君のことが。」 理人くんの深い青色の目には、しっかりとあたしが写ってる。 …嘘でしょ? だって、そんな風に見えなかった。 あたしは理人くんのこと、友達として見てたから。 「ごめん、理人くん… あたしね、純のことが…」 その先を話そうとしたあたしの口に、理人くんはそっと人差し指を置いた。