「いや、それは葵が悪いわよ。」



昼休み。


あたしは、昨日純と軽く喧嘩したことを、成と梨々香に話した。


「え〜!!!
なんで!?
あたしが悪いの!?」


成と梨々香はあたしに共感してくれるのを期待して話したけど、全否定されてしまった。


「当たり前でしょう。
葵、逆の立場で考えてみて。

獅子堂が葵に何の連絡もしないで、他の女の家に行くのよ?

嫌じゃない?」


純が、あたしに何も言わずに、他の女の子の家…


「ダメダメダメ!
そんなの絶対ダメ!」


「ね?
そういうことよ。」


…あ。


そうか、純はこんな気持ちだったんだ。

それなのにあたし…

純の気持ち全然わかろうともしないで…