…理人くん居ないな。 キョロキョロと辺りを見渡すけれど、理人くんの姿はない。 どこまで走って行ったんだろう。 この短時間に。 走るの速すぎる。 「にゃ〜」 …猫? 猫らしき声のした方に歩いて見ると… 理人くんがいた。 理人くんはしゃがみこんで、ダンボールと話をしてる。 「猫だ〜!」 ダンボールの中には一匹の子猫がいた。 理人くんは猫と喋ってたのか。 「え! 葵ちゃん!? ついて来たの!?」 理人くんはあたしの存在に気づいて、びっくりしてる。