「はははっ…」 理人くんはまだ笑ってる。 完全にツボにハマってる。 「っていうか! 人の顔で爆笑するって、失礼だからね!」 「ごめん、ごめ… 本当におもしろい顔でさ。」 「おもしろい顔って、嬉しくないから! もー!」 理人くんは、時々少し意地悪を言う。 毎日放課後残って、一緒に委員の仕事をするうちに、そういう一面を知っていった。 「葵ちゃんって、本当に見てて飽きないね。」 理人くんはあたしを真っ直ぐに見てそう言った。 理人くんの澄んだ青い目が綺麗で、引き込まれそうになる。