寝てる…。


すっげえ気持ち良さそうに、幸せそうに寝てる。


修学旅行委員にされそうになってることにも気づかないで。



「水野さん、起きて。」


「…ふぇ?」


理人が葵の肩を軽く叩くと、葵は目を覚ました。


「水野、お前修学旅行委員に決定したから。」


担任は葵にそう言った。


あーあ。

早く起きねえから、もう決定されちまった。


「はーい…」


葵は目をこすりながら返事した。


葵のやつ、絶対寝ぼけてるな。


多分今の状況理解出来てねえ。


「じゃあ、男子の修学旅行委員は…」


しゃあねえ、ここは俺が立候補してやるか…