純の目は、上からあたしの目を真っ直ぐに見てる。
「え、ちょっ…
純?////」
そんな真っ直ぐ見られたらなんか恥ずかしいんですけど!
「葵、この俺に向かって…
随分と偉そうなこと言うようになったんだな。」
…あれ?
なんか純、すっごい意地悪そうな顔してるんですけど!
怖いんですけど!
めちゃくちゃ逃げたいんですけど!
「…今ここでキスして、”葵は俺のものです”って、みんなに教えてやってもいいんだぜ?」
「なっ……!?////」
純はわざとらしく、あたしの耳元で囁いた。
ばかじゃないの!?
登校中に何言ってんの!?
人いっぱいいるし!
「…ばか!
純のばかぁぁああああ!!!」
「え、おい待て、葵…っ!」
そう呼び止める純を無視して、あたしは走って先に学校に向かった。

