放課後…



「おい、葵。
帰るぞ。」


「ちょっと待って、純!」



ガラッ



…と、純は教室のドアを開けて、先に教室を出た。


「獅堂くん!」


「よかったら、一緒に帰らない?」


何人かの女子が、純にそう言った。



うっわ〜…


転校早々、モテモテ~。



まぁ、純…

顔はいいもんね。


「じゃ、純…
あたし先帰っとくね。」


あたしがそう言って、先に帰ろうとした時…



グイッ



…と、あたしの腕は、純の方に引かれた。