ーーー…

ーー…


「ただいま〜!」


葵の声…

やっと学校終わったのか。


良かった、帰って来てくれて。


家で一人だと死ぬほど暇だ。


しかも頭痛てぇし、寝すぎて寝れねぇし、熱下がらねえし…


この俺が、風邪ひくなんて…


くっそ!

ダサすぎる。


「純、ただいま!
体調どう?」


「…無理、死ぬ。」


「は!?
大袈裟すぎ!
そんなんじゃ死なないから!」


大袈裟じゃねえし。

もう、死にそう、俺。


風邪ってこんなにしんどいんだな。


普段滅多に風邪ひかねえから、知らなかった。


「もうちょっと寝てて。」


葵は、そう言って部屋から出て行った。