「ずっと私、早乙女先輩のことが好きで…
受け取って下さい!」


そう言って、女の子はチョコレートを差し出してきた。




”ガタッ!”



「え?」


急に物音がして、物音の鳴った方を見ると…



「わ、悪い、あの…
見るつもりはなかったんだけど…」


そこには、小牛田がいた。


「ごめん!」


小牛田はそう言って逃げた。


「…おい!
待てよ、小牛田!」


小牛田、今泣きそうな顔してた。


はやく小牛田を追いかけて…


「…先輩!」


俺が小牛田の後を追いかけようとした時、後輩の女の子に腕を掴まれた。


「先輩、返事聞かせてください。」