「はぁ、はぁ、はぁ…」 しんど…。 やっと巻いたか? 俺は全速力を出して、教室に帰ってきた。 放課後だし、誰もいない。 俺もそろそろ帰るか。 ”ガラッ” 「!?」 誰かがドアを開けたから、男達に追いつかれたと思ったけど… 違った。 「あの…」 知らない女の子だった。 「あの…、早乙女先輩ですよね?」 「え、うん。 そうだけど…」 知らない子だと思ったら後輩か。 よく見たらスリッパの色が違う。