「まぁ和希だってそのうち…
”本当に一途になれるやつ”ができるだろ。」


純のやつ、なんか余裕だな。


純には、”本当に一途になれるやつ”がいるからか。


「…まぁ、俺の話は置いといてーな。」


和希はそう言って、話を変えようとする。


珍しいな、和希が自分から自分の話をやめるなんて。

いつもは、すんげえうるさいのに。



「瑞稀ちゃんはどうなん?」


「え、俺?」


急に話ふってきたな。


「バレンタイン、もらったりせえへんの?」


「山のようにもらうよ、全部男からだけどな。」


和希と純も含めて、世間の大抵の男からしたら、バレンタインとか幸せな日なんだろう。

俺からしたら不幸な日でしかない。


全部男からだからな!(二回目)