ーーー……

ーー…

ー…



「重っ!!!」


くっそ、小牛田の荷物重すぎ!


何入ってんだよ、この鞄…




ガラッ




俺は保健室のドアを開けた。


「小牛田、帰れるか?」


「おぅ、荷物サンキューな!」


小牛田はベッドから出て、荷物を取ろうとした。


「荷物は俺が持つから。」


「え!いいって、そこまでしなくても!」

熱ある奴にこんな重い鞄持たせられるかよ。


「いいから。」


「いやいや!それは…」


でた!

こいつなんでこんな遠慮深いんだよ。


全然人に甘えねえ。


熱ある時ぐらい甘えたらいいのに。


「それ以上なんか言ったらまたデコピンするからな?」


「え!?」


小牛田は慌てて自分のでこを守った。


そんなに痛かったのか…加減したんだけど。


「…帰るぞ。」


「お、おう!」


俺達は保健室を出た。