「おーい…
起きろ、葵。」
「ぅ、うーん…」
寝起き悪…
「葵…
俺が起こしてやってんだぞ?」
「あと…
あと、5時間。」
5時間って…
せめて5分にしてくれ。
5分でも無理だけど。
「起きろ。
5秒待ってやるから。
それまでに起きないと、キスする。」
俺がそう言うと…
「…っ!!」
葵は一瞬で起きた。
「あ…あんたね…
あたし達仮にも兄妹なんだよ!?」
昨日なったばっかだけどな。
「兄妹じゃなかったら、キスしても良かったのか…」
「いいわけないでしょ!」
葵は俺に向かって枕を投げた。
キャッチしたけど。
流石、俺。
運動神経抜群だ。

