俺は、ベッドに寝転んだ。
「ちょっと!
そこ、あたしのベッド!」
「別に、どっちでもいいだろ。」
この部屋は、左側が葵。
右側が俺…
という風に、分けられてる。
何も、しきりとかはないけど。
「つか、むしろ感謝しろ。
俺が葵なんかのベッドで寝てやってんだ。」
「…なんであたしが感謝しなきゃいけないの。」
当たり前だろ。
俺は、神的存在なんだから。
「もーいいよ、じゃぁ…
あたし、純のベッドで寝るからね!」
勝手にしろ。
俺は寝るとこなんてどこでもいいんだよ。
近いとこで寝る。
「おやすみ!」
葵は、俺に背中を向けたままそう言った。
「あぁ…
おやすみ。」
俺はそう言って、寝る…
寝ようとする。
でも無理だって。
めちゃいい匂いすんだけど…
葵ってこんないい匂いすんのかよ。

