確かに、教室はだいぶ綺麗になった。 国語の宿題忘れただけにしては、充分すぎるくらいきれいに。 「…うし、じゃぁ、今日はおつかれ! じゃあな!」 「…ちょ、待てって」 ’’グッ!” 「…!?」 あたしの手は、早乙女の手にグッと惹かれた。 「な、なんだよ!?」 「今何時だと思ってんだよ?」 「えっと…」 6:30… ろくじはん!? うそだろ!? もうこんな時間?! 「すっかり下校時刻も過ぎてたんだな」 どんだけ掃除に夢中だったんだよ… まぁ今日七時間だったのもあると思うけど。