「純くんもこの部屋気にいってくれてよかったわぁ。」
気に入ってないと思うけど。
てか、この部屋って…
あたしの部屋なんすけど。
「じゃ、この部屋二人で仲良く使ってね♪」
いやいやいや。
おかしいでしょ、それは。
「あの、ママ…?
あたしの話聞いてる?」
「…取り敢えず、早くご飯食べましょ!
律くんが待ってるから♡」
ママはそう言って、階段をおりてキッチンの方へ行く。
…ママ~!
そりゃないぜ!
酷いぜ!
酷すぎるぜ!
「…ははっ。
全く聞いてねえな。
お前の母さん…って、今日から俺の母さんになんのか。」
獅堂 純は、呑気に笑ってる。
いやいや。
笑ってる場合じゃないでしょーよ。
「ちょっと!
あんたもなんか言いなさいよー!」
「あんたじゃない。
“純様”だ。」
そう言って、獅堂 純は、あたしの口元に人差し指を置いた。
そして、意地悪そうに笑う。
「~~っっ////」
乙女の口元に触れてんじゃねぇー!

