昼休み…



「な。
どうしたらいいと思う?」


俺は、和希と瑞稀に相談中。


内容は…

葵のことについて、だ。


「えらい弱気やなぁ。
学校の王子様やったら、告白ぐらい朝飯前やろ。」


…と、和希。


和希の言う事、間違ってねえんだよ。


いつもの俺なら…


“ 告白?
んなもん楽勝だろ。
この俺に、不可能なことはねえよ。”


とか言ってただろう…



うん。


絶対言ってた。



でもさ、違うんだよ。


「本気なんだよ。」


顔も、勉強も、運動も…


完璧な俺は、何事においても、本気になったことなんて一度もなかった。



俺を本気にさせたのは…



葵だけだ。