「頭悪い奴だな。
俺の説明を理解出来ないなんて。」
…ドロボーじゃないのは分かったけど。
なんか、ムカつく奴だな。
「あんたの説明の仕方が下手くそなんじゃん!」
まぁ、あたしがバカなのもあるかもだけど。
「ふーん。
俺のことをそんな風に言う女がいるなんてな。」
獅堂 純は、あたしの方に近づいた。
「な、何よ!?」
「もう一回、キスしてやろうか?」
獅堂 純は、そう、あたしの耳元に甘い声で囁いた。
「…っ////」
な、何いってんの、こいつーー!!
初対面でキス…
されたんだ、あたし。
ついさっき、ファーストキスされたんだ…
「キスって聞いただけで顔真っ赤になるなんて…
ふっ。」
鼻で笑いやがった。
こいつ、顔はいいけど。
その分性格悪いな。

