さよなら、片思い【完】

みんなで朝ごはんの食器を片付け終わって部屋へ戻り出かける準備をする。


荷造りも済ませわたしはベッドに座りながら軽井沢のガイドブックと睨めっこ。


「唯、支度終わった?」


上原くんも部屋に入ってきてわたしの隣に腰を下ろす。


「行きたいとこ決まった?」


「いろいろありすぎちゃって。美術館も行きたいし、ここのパンケーキ屋さんにも行きたいし、あとここのお店!ジャージー牛のハンバーグも食べたいし…。あとお土産屋さんにも行かなきゃ!」


旅行なんて久々でしかも魅力的な観光スポットが多い軽井沢。


行きたいところがありすぎて困ってしまう。



「時間はいっぱいあるからそう焦んないで。唯が行きたいとこひとつひとつ廻っていこう」


「えっ…。上原くん、一緒に行ってくれるの?」


びっくりしてキョトンとすると上原くんは当たり前のように頷いた。


「俺は最初からそのつもりだったけど?軽井沢デート、しよう」


その言葉に胸がドキドキして張り裂けそうになる。


てっきり上原くんは由香里さんたちと行動すると思っていたから。


「でも…!いいの?」


「唯はイヤなの?」


そんな聞き方、ズルい。


貴方と一緒にいてイヤなんてこと、決してあるはずないのに。