朦朧とする意識の中、シーツに包まれベッドに横になると冷んやりとした空気がわたしに触れる。
「唯、大丈夫か?悪い、手加減したつもりだったけど……。水、飲む?」
上原くんが心配そうにわたしを覗き込む。
心配させないようにわたしは笑顔を作って上半身を起こしてペットボトルを受け取った。
「うん、大丈夫。ありがとう」
上原くんからミネラルウォーターをもらい、一口喉に流すと身体に染み込む感覚がわかる。
すると、上原くんがわたしの首筋に顔を埋めてきた。
「上原くん!?」
先ほどから彼の行動は驚きっぱなし。
友人の別荘、しかも他のみんなもいるような場所でわたしを求めてくるなんて普段の彼からしたら考えられない行動だ。
「……。うん。唯の香りだ」
「わたしの、香り?」
「そう、唯の優しい香り。作られてない、自然な香りだ。落ちつく」
「上原くん……」
「もうあのボディクリームは禁止」
「えっ、なんで?」
上原くんはしばらく考えながら素っ気なく、
「唯にあの香りは似合わない」と呟いた。
あの香り、つまり由香里さんがつけているボディクリームの香り。
わたしは由香里さんの身代わりにはなれても、由香里さんにはなれないのだと突きつけられたような気がした。
「唯、大丈夫か?悪い、手加減したつもりだったけど……。水、飲む?」
上原くんが心配そうにわたしを覗き込む。
心配させないようにわたしは笑顔を作って上半身を起こしてペットボトルを受け取った。
「うん、大丈夫。ありがとう」
上原くんからミネラルウォーターをもらい、一口喉に流すと身体に染み込む感覚がわかる。
すると、上原くんがわたしの首筋に顔を埋めてきた。
「上原くん!?」
先ほどから彼の行動は驚きっぱなし。
友人の別荘、しかも他のみんなもいるような場所でわたしを求めてくるなんて普段の彼からしたら考えられない行動だ。
「……。うん。唯の香りだ」
「わたしの、香り?」
「そう、唯の優しい香り。作られてない、自然な香りだ。落ちつく」
「上原くん……」
「もうあのボディクリームは禁止」
「えっ、なんで?」
上原くんはしばらく考えながら素っ気なく、
「唯にあの香りは似合わない」と呟いた。
あの香り、つまり由香里さんがつけているボディクリームの香り。
わたしは由香里さんの身代わりにはなれても、由香里さんにはなれないのだと突きつけられたような気がした。


