さよなら、片思い【完】

「あっ、おかえり上原くん。お先にお風呂いただきました」


「あぁ…、ただいま。唯、早く着替えないと湯冷めするぞ」


上原くんにそう言われてわたしは着替えようと彼の横を通り過ぎてパジャマを入れてある鞄を開ける。


「唯?」


「なに?」


上原くんに呼ばれて振り返ると上原くんが至近距離にきて何故か鼻をクンクンとしていた。


「…何かつけた?」


あっ、ボディクリームに気付いてくれた!


「うん。由香里さんからもらったの。由香里さんも付けてるって…上原くん!?」


そう言うと上原くんはわたしの腕を引っ張りもう一度お風呂場へと連れてきた。


意味がわからず戸惑っていると上原くんも服を脱いできた。


「一緒に入る」


「わたしさっき入ったばっかだよ!?」


なんでもう一度入らなきゃいけないんだろう。


上原くんの思考がわからなくて頭がパニック寸前。


そんな中、上原くんによってシャワーをかけられる。


ガタッと上原くんがシャワーのノズルを乱暴に落とすと唇を奪われ息をつく暇もないほど口内を侵される。


唇が離れ目の前の上原くんは水滴が滴り見惚れてしまうほどセクシーだった。


お互い見つめ合うともう一度、顔が近づく。


それが合図かのようにお互いの身体を求めた。


ここが杉田くんの別荘で、他のみんなもいるこの場所で、いつもと違う興奮でわたしは何度も意識が失いかけた。


お風呂で逆上せたのか、彼の色気に逆上せたのか、立っているのもやっとで


上原くんがわたしを抱きかかえててお風呂から出た。