さよなら、片思い【完】

そして、最後まで火種が残ったのが上原くん。


真剣に願い事をかけているのか、目を閉じている。


「やった。じゃあ俺の願い事は叶うんだ?」


「おい、哲。何、願い事したんだよ?」


大志くんが上原くんに尋ねると上原くんは優しく笑いながらわたしの方を向いた。


「秘密」


「どうせ哲のことだからエロい願い事なんだぜ、きっと」


ニシシと笑いながら杉田くんがそう言うと上原くんは「違う!」と言いながら杉田くんに軽く蹴る素振りを見せた。


それにしても、上原くんの願い事って何だろう?


あとでこっそり聞いたら教えてくれるかな?


花火も終わり、バケツや花火のゴミを片付けるとバーベキューと花火の匂いまみれのわたしたち。


「身体ベッタベタ!早くお風呂入りたぁい!」


「唯ちゃん!ゆかりん!3人でお風呂一緒に入ろう!」


「はい!」


律さんから別荘に露天風呂もついていると話を聞いていたので楽しみにしていた。


しかし、


「あっ、悪い。露天風呂、今調子悪くて入れないから部屋の風呂使って」


女子3人の楽しみを奪ったのは杉田くんのこの一言。


そのあと由香里さんと仁奈さんからの大ブーイングがあったのは言うまでもない。