さよなら、片思い【完】

浮き輪にプカプカ浮かんだり、みんなで水中ビーチバレーや、


小さいながらもスライダーがあったりと、


一通り泳いで疲れたわたしはプールサイドにある椅子でみんなが遊んでいるのを眺めていた。


由香里さんと仁奈さんがふたりで水鉄砲を大志くんに向かってかけていて、杉田くんはそれを手を叩きながらゲラゲラ笑いながら見ている。


あれ?……上原くんがいない。


さっきまでみんなと一緒にいたのに。


「唯」


名前を呼ばれて振り向くと上原くんは一度プールから出たのか何か手にしてやってきた。


「これ、着て」


「ラッシュパーカー?」


渡されたのはプールや海で着られるラッシュパーカー。


「俺のだからでかいけど」


「なんで?」


「……。日に焼けたら後々大変だろ?早く、着て」


「ありがとう、上原くん」


パーカーを受け取り袖を通すと、上原くんは満足そうに笑った。


そして上原くんもわたしの隣に座り、ふたりで他のみんなが遊んでいるのを見ていた。


「みんな、仲が良いんだね」


「ん?あぁ、もうほとんど腐れ縁みたいなものだけど」


「みんな高校のときからの友達なの?」


「いや。充は幼稚園から。大志が小学校のときに転校してきて、仁奈が中学、由香里と律が高校のときから一緒にツルんでる」


「羨ましいなぁ…」


「羨ましい?煩いだけだよ?」


そう言って上原くんは苦笑いをするけど、でも嫌がってないことくらいわかる。